昨年末にUPした、フィルムカメラで撮った写真、そのカメラがこちらでした。ライツミノルタCL、レンズはミノルタM-ROKKOR-QF40mmF2です。
カメラ屋さんで中古の棚を定期巡回していて見つけました。1973年発売と、40年以上前のカメラなんですが、その頃ドイツのライツ社(ライカなどのカメラが有名)が販売不振に陥ったためミノルタと提携を結んで、設計はライツ社が、製造をミノルタが行っていたそうです。
国内ではLEITZ minoltaのダブルネームで、それ以外の国ではLEICA CLという名で売られていました。ちなみにライカCLは65,000台程度、ライツミノルタCLはそれより少ない台数しか販売されていないそうです。なのでレア度はライツミノルタの方が上。…なんですがライカの方がネームバリューがある為か、中古の値段はライカCLの方が上のようです。
レンズはM-ROKKOR-QF40mmF2でこのカメラの標準的なレンズ。ミノルタの設計でライツ社とミノルタのそれそれが製造したとの事。ドイツをはじめ諸外国ではSUMMICRON-C40mmF2と言う名前で販売されていました。製造工程に少し違いがありますが、写りは同等との事。ちなみにカメラ本体はトップカバーの名前の刻印のみの違いです。
CLの中古の値段は、外観かなりのスレ傷凹みあり&露出計不良でも本体3~5万程度、40mmレンズ付きなら6~8万円位するんですが、これがなんと本体&レンズで諭吉さん二人で充分おつりが帰ってくる値段で売られてました。
もちろんタグには「本体スレ傷凹みあり」「露出計不良」「フィルム巻き上げ不可」等、レンズは「絞りに油汚れあり」「ピントリング不良」と、ほとんどジャンク扱いの文字列が。店員さんが「時々露出計は動く事があるけど、ピーキーで安定しない。」とも話していました。でもショーウインドウから出してもらって手に取ってみると、なんだか動きそうな予感。…って事で、ダメもとで連れて帰りました。
帰っていろいろいじくりまわしてみましたが、巻き上げ不良についてはもともとフィルムの装填方法が独特なので、ちょっと工夫すれば全く問題無しでした。露出計の不良も、「メーター不動」については『シャッターチャージした上で、巻き上げレバーを少し引き出さないと露出計がONにならない』と言うのを、店員さんが知らなかったようです。また「露出が不安定」と言うのは、もともと受光素子の特性がスポット測光に近い為、少し方向を変えるとすぐに測光値が変わってしまうのが安定しないととられたのかも。
レンズも油汚れはほとんど無く絞り羽がスレている程度で、ピントリングもグリスが固くなっていただけで、しばらく動かしているとなめらかに回転するようになりました。
と言う訳で、外観は少しスレ傷ありますが、露出計もシャッター周りもほぼ問題無しのCLと良品の40mmのレンズが超格安で手に入りました。
まだフィルム3本程しか通していませんが、小型軽量のCLと40mmF2のコンビで、これからまたフィルム撮影が楽しくなりそうです^^
Leitz-minolta CL & M-ROKKOR-QF40mmF2PENTAX K-5lls D FA Macro 100mmF2.8